概要
全周回転するケーシングの先端に取り付けたケーシングビットで削孔を行う「オールケーシング工法」です。N値の高い硬土質層、転石層、玉石層、岩盤、鉄筋コンクリートなどの掘削施工を高能率で行います。
バランスのよい押込み力と高精度の鉛直性で、大口径・大深度施工も容易にこなします。
特長
- ハンマーグラブ、バケットなど、施工や地盤の条件に応じた掘削用アタッチメントが選択可能。
- 低振動かつ低騒音での施工が可能。
- 鉛直精度が高く、施工性にすぐれるため、岩盤掘削、杭施工ともに経済的かつ能率的な施工が可能。
- 狭小な現場や敷地コーナー部での施工も容易。
システム図
場所打杭 大口径・大深度掘削が可能
砂礫、軟弱層などが存在する地層で深度60m以上の掘削が可能。
地中障害物撤去工事
コンクリートスラブから既設杭、H鋼等あらゆる障害物を除去できます。
低空頭・狭隘地施工
鉄塔の近接地や高圧電線下の工事現場、高架下の工事現場あるいは工場内での施工など、上空に制限のある施工に対応できる<低空間施工タイプ>。
コンパクトな機体で取り回しがよく、高さ制限のある狭小な現場での施工に威力を発揮します。
転石、岩盤切削
一軸圧縮強度200N/mm2以上の転石、岩盤も切削可能。
海上工事
杭打ち台船に装備されることにより、全周回転ケーシング工法は港湾工事にも適応できます。護岸堤の築造工事や地中障害物撤去工事など、広範な水上・海上工事に施工実績を挙げています。